キャリアカー8台積みの寸法と免許|運用時のポイントも解説

/ ハコプロ編集部

キャリアカー8台積みの寸法と免許|運用時のポイントも解説

「キャリアカー 8台積み」と調べている方は、中古車販売や陸送の実務で、より大きなロットの車両輸送を任せられる車両を探していたり、キャリアカーの積載台数ごとの違いを整理したいと考えている場合が多いのではないでしょうか。キャリアカーとは、乗用車などの完成車を荷台に載せて陸送するための特殊車両の総称で、積載できる台数によって呼び方や車両の構造が大きく変わってきます。

この記事では、8台積みキャリアカーが積載台数の分類の中でどこに位置するのか、車両の構造やサイズの目安、運転に必要な免許、積載重量の考え方、導入や維持にかかるコスト、そして活躍する輸送シーンまでを整理して解説します。

キャリアカー8台積みとはどのような車両か

キャリアカーは1台積みから10台以上を積める大型トレーラーまで、積載台数によって細かく分類されています。まずは8台積みがそのなかでどの位置にあるのか、どのような場面で使われているのかを見ていきましょう。

積載台数による分類の中での位置づけ

1台積みは主に故障車のレッカー移動や個人宅への納車輸送に使われる小回りの利く車両で、3台から5台積みになると中型トラック単体の荷台に上下2段の積み込みスペースを設けたタイプが中心になります。6台以上を積む車両になると、単体のトラックだけで荷台の長さと積載重量を確保するのが難しくなるため、7台積みや8台積みではけん引車と被けん引車を連結したトレーラータイプが主流です。

主にどのような場面で使われるか

8台積みキャリアカーは、自動車メーカーの工場から販売店への完成車輸送や、中古車オークション会場から仕入れ先への一括輸送など、まとまった台数を効率よく運ぶ場面で活躍しています。1回の輸送で運べる台数が多いほど、車両1台あたりの輸送コストを抑えやすくなるため、大量の車両を定期的に動かす荷主にとっては欠かせない存在です。

8台積みキャリアカーの構造とサイズの目安

8台という積載台数を実現するために、8台積みキャリアカーは単体トラックではなく、けん引車と荷台部分を分離したトレーラー構造を採用しているケースがほとんどです。ここでは、なぜトレーラー型が選ばれるのか、そして車両の積み方の仕組みについて整理します。

トレーラー型が主流である理由

日本国内で走行できる車両には、法令で定められた全長や高さの上限があります。単体トラックの荷台だけで8台分の乗用車を積もうとすると、車両全長がこの上限を超えてしまいやすく、現実的ではありません。そこで、けん引車と被けん引車を分割して連結するトレーラー構造を採用することで、法令の範囲内に収めながら荷台の面積を確保しています。連結部分で車体を分けられる分、単体トラックよりも積載スペースを柔軟に設計しやすいことも、トレーラー型が選ばれる理由のひとつです。

上段と下段を使い分ける積み込みの仕組み

8台積みキャリアカーの荷台は、上段と下段の2層構造になっているものが一般的です。上段部分は油圧式のリフトで角度や高さを調整できるようになっており、車両を積み込むときは上段のデッキを地面近くまで下ろしてから車を乗せ、そのあとデッキを持ち上げて下段にも車両を積み込むという流れで作業が進みます。上下段をうまく使い分けることで、限られた荷台面積のなかにより多くの車両を効率よく収められる仕組みです。

8台積みキャリアカーの運転に必要な免許

8台積みキャリアカーはけん引車と被けん引車を連結した車両であるため、運転するために必要な免許も、通常のトラックとは異なる点があります。

大型免許とけん引免許の両方が必要になる理由

けん引車部分の車両総重量によっては大型自動車第一種免許が必要になるうえ、被けん引車の車両総重量が750キログラムを超える場合は、けん引免許も別途取得しなければなりません。つまり8台積みキャリアカーを運転するドライバーは、大型免許とけん引免許の両方を保有している必要があり、これが1台積みや3台積み程度の車両に比べて運転できる人材が限られる要因になっています。

免許取得後に求められる実務経験

免許を取得しただけで、すぐに8台積みキャリアカーの運転を任せられるわけではありません。連結車両特有のバック走行や車線変更の感覚、荷崩れを起こさない加減速の仕方、積み下ろし時の車両誘導など、実務のなかで身につけていく技術も多く、運送会社によっては一定期間、単体トラックや小型のキャリアカーでの経験を積んでから8台積みクラスを任せる体制を取っているところもあります。

積載重量と固定作業で押さえておきたいポイント

8台という台数だけに注目しがちですが、実際の運行では積載重量の管理と、車両を輸送中に動かさないための固定作業が安全確保のうえで欠かせません。

車両総重量と最大積載量の考え方

積載する乗用車の重量は車種によって幅があり、コンパクトカーであれば1台あたり1トン前後、ミニバンやSUVになると1.5トンを超えることもあります。8台まとめて積むとなると、車種の組み合わせ次第で総重量が10トンを超えるケースも珍しくないため、けん引車と被けん引車それぞれの車両総重量の範囲内に収まるよう、積み合わせを事前に計算しておく必要があります。

ラッシングと輪止めによる固定作業

積み込んだ車両は、走行中の振動やカーブでのふらつきによってずれたり傷ついたりしないよう、タイヤ部分をラッシングベルトで固定し、輪止めを併用して動きを抑えます。上段に積んだ車両は特に振動の影響を受けやすいため、固定の甘さがそのまま事故や商品価値の低下につながりかねません。積み込み後の固定確認は、出発前の点検項目のなかでも特に丁寧に行いたい作業です。

導入コストと維持管理で意識したいこと

8台積みキャリアカーの導入を検討する運送会社にとっては、車両価格だけでなく、その後の維持費まで含めた総合的なコストを把握しておくことが重要です。

新車・中古車の価格帯の目安

8台積みクラスのキャリアカーは、けん引車と専用に架装されたトレーラー部分を組み合わせた特殊車両であるため、一般的な大型トラックよりも車両価格が高くなる傾向があります。新車での導入となると数千万円規模の投資になることも珍しくなく、中古車市場で状態のよい車両を探して初期投資を抑える運送会社も少なくありません。

車検や点検でかさむ維持費

けん引車と被けん引車をそれぞれ点検・車検する必要があるため、単体トラックに比べて整備の手間とコストがかさみやすい点も押さえておきたいところです。とくに油圧リフトなど積み下ろしに使う可動部分は消耗が早く、定期的な点検を怠ると積み込み作業中のトラブルにつながるおそれがあります。日常点検の段階でリフトの動作や固定金具のゆるみを確認しておく習慣が、大きな故障を防ぐことにつながります。

8台積みキャリアカーの活躍シーンと運送会社が抱える課題

8台積みキャリアカーは輸送効率の高さから重宝される一方、それを支えるドライバーの確保や取引先との関係づくりには、業界特有の難しさもあります。

中古車オークションやディーラー間輸送での需要

中古車オークション会場から仕入れ先の販売店への輸送や、複数の販売店をまたいだ在庫車両の融通など、まとまった台数の車両を一度に動かす場面では、8台積みキャリアカーの存在が輸送コストの圧縮に直結します。輸送を依頼する側にとっても、対応できる車両を持つ運送会社を見つけられるかどうかが、コストと納期の両面で大きな差になります。

人材不足と多重下請け構造という壁

一方で、大型免許とけん引免許の両方を持つドライバーは限られており、業界全体のドライバー不足も重なって、8台積みキャリアカーを運転できる人材の確保は決して簡単ではありません。加えて、車両輸送の業界でも荷主から運送会社まで何層もの下請けを経る構造が残っている場合があり、実際に車を運ぶ運送会社まで運賃が十分に行き渡らないという課題も指摘されています。

キャリアカー輸送の相談先に迷ったらハコプロを活用する

8台積みキャリアカーのように専門性の高い車両を保有する運送会社にとって、荷主との接点をどう広げるかは経営面で大きなテーマです。逆に荷主側からすれば、車両輸送に対応できる運送会社をどう見つけるかが輸送品質を左右します。

運送会社検索サービスの「ハコプロ」は、全国47都道府県、6万件を超える運送会社の情報を掲載しており、車両形状や輸送品目からキャリアカーによる車両輸送に対応できる運送会社を絞り込んで比較できます。ドライバーの経歴や運送への想いを掲載する「ドライバー名鑑」機能もあり、実際にどのような会社が車を運ぶのかを事前に把握しやすい点も特徴です。掲載料や利用料はかからず、荷主企業と運送会社が中間業者を介さず直接やり取りできる仕組みのため、8台積みキャリアカーによる輸送を検討している場合は、ハコブログの運営元でもあるハコプロで対応可能な運送会社を探し、気になる会社へ直接相談してみることをおすすめします。

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