ダンプの荷台名称一覧|各部位の呼び方とあおりの構造を解説

/ ハコプロ編集部

ダンプの荷台名称一覧|各部位の呼び方とあおりの構造を解説

整備工場や現場で「あおりを閉めておいて」「ホイストの調子はどうか」といった会話を耳にしても、初めてダンプカーに触れる人にとっては何を指しているのか分かりにくいものです。荷台まわりの部位にはそれぞれ固有の呼び方があり、現場ではその名称を前提に指示や相談が交わされています。

ここでは、ダンプカーの荷台を構成する各部の名称と、その名称を知っておくことで得られる実務上のメリットを整理します。整備の依頼や求人票の読み解き、運送会社とのやり取りで迷わないための手がかりとして役立ててください。

ダンプカーの荷台にはどんな部位があるのか

ダンプカーの荷台にはどんな部位があるのか

ダンプカーの荷台は、鉄板を組み合わせた荷箱と、それを持ち上げる装置とで構成されています。荷箱を囲む板にはそれぞれ役割に応じた名称が付けられており、現場ではこの呼び方を共有していることが前提になっています。

荷台の側面を囲う「あおり」の名称

荷台の左右と前後を囲う板は「あおり」と呼ばれます。前方のあおりは「前あおり」、左右は「横あおり」、後方は「後あおり」と呼び分けられ、後あおりはヒンジで開閉できる構造になっている車両がほとんどです。

前あおりの上部には、運転席側への荷崩れを防ぐための「鳥居」と呼ばれる枠が取り付けられていることがあります。荷台の名称は会社やメーカーによって多少の表記ゆれがあるものの、あおりと鳥居という呼び方は業界内でおおむね共通しています。

荷台後部の「テールゲート・ケツブタ」と呼ばれる部分

後あおりは現場では「テールゲート」や「ケツブタ」といった通称で呼ばれることも珍しくありません。土砂や砕石を排出する際にはこの部分を開放し、荷台を傾けて中身を流し出す仕組みになっています。

正式な図面上の名称と現場での通称が異なる場合、初めて現場に入った人が指示の意味を取り違えてしまうことがあります。荷台の各部名称は、正式名称と通称の両方を押さえておくと会話が噛み合いやすくなるはずです。

荷台を持ち上げる「ホイスト・シリンダー」の名称

荷台を傾けて荷降ろしを行う装置は「ホイスト」と呼ばれ、油圧の力で荷台を押し上げる部品が「シリンダー」です。シリンダーの本数や配置は積載量や用途によって異なり、荷台の傾き方や耐荷重にも関わってきます。

  • あおり(前あおり・横あおり・後あおり)
  • 鳥居(前あおり上部の荷崩れ防止枠)
  • ホイスト(荷台を持ち上げる装置)
  • シリンダー(油圧で荷台を押し上げる部品)

ダンプの荷台の種類によって名称や形状は変わるのか

ダンプの荷台の種類によって名称や形状は変わるのか

荷台の名称は形状の違いによっても枝分かれします。積む荷物の性質や用途に応じて荷台の深さや素材が変わり、それに伴って呼び方も変化していきます。

深ダンプと浅ダンプの違い

荷台の側面が高いタイプは「深ダンプ」、低いタイプは「浅ダンプ」と呼ばれます。深ダンプは土砂などかさのある荷物を多く積める一方、浅ダンプは重量物を安定して積みやすい特徴があります。同じ車両総重量でも荷台の深さによって積載できる荷物の種類が変わるため、依頼する荷物に合わせて車両を選ぶ必要があるでしょう。

荷台素材の違いによる呼び方

荷台の床や側板に厚い鋼板を使用した車両は「強化ダンプ」と呼ばれ、砕石や産業廃棄物など摩耗しやすい荷物を扱う現場で選ばれる傾向があります。荷台の素材や強度によって適した用途が異なるため、荷台名称とあわせて素材の違いも把握しておくと、依頼先を選ぶ際の判断材料になります。

ダンプカーとダンプトラックの名称はどう使い分けられているのか

ダンプカーとダンプトラックの名称はどう使い分けられているのか

「ダンプカー」と「ダンプトラック」という2つの呼び方が併存していることに戸惑う人も少なくありません。どちらも荷台を傾けて積み荷を排出する車両を指す言葉として使われていますが、使われる場面には少し違いがあります。

車両区分と現場での呼び方の違い

荷台を傾斜させて積み荷を排出できる構造を持つ車両は「ダンプ式」と表現されることがあります。現場や日常会話では、この構造を持つ車両全般を指して「ダンプカー」と呼ぶことが多く、荷役作業に関わる業界では「ダンプトラック」という表現も並行して使われています。呼び方に厳密な使い分けのルールがあるわけではなく、地域や業界の慣習によって定着した呼称が使われていると理解しておくと、混乱が少なくなります。

平ボディ車と異なる構造上の名称

平ボディのトラックには存在せず、ダンプにのみ備わっている部位として、先述のホイストやシリンダーが挙げられます。荷台を持ち上げる機構の有無が、名称としても構造としても平ボディ車との明確な違いになっています。

荷台各部の名称を正しく理解しておくメリットとは

荷台各部の名称を正しく理解しておくメリットとは

荷台各部の名称を正確に把握しておくことは、単なる知識にとどまらず、現場での実務を円滑に進めるうえでも役立ちます。

点検・整備の依頼や引き継ぎがスムーズになる

整備工場やドライバー同士の引き継ぎでは、「あおりの蝶番が緩んでいる」「ホイストの動きが遅い」というように部位名を用いた会話が交わされます。名称を共有できていないと、伝えたい不具合箇所が正確に伝わらず、確認や修理に余計な時間がかかってしまうことがあります。

求人票や商談でのミスコミュニケーションを防ぐ

運送会社の求人票や車両の商談では、荷台の種類や名称を前提に話が進むことがあります。深ダンプ、浅ダンプ、強化ダンプといった呼び方の意味を理解しておくと、自分が扱うことになる車両や業務内容を具体的にイメージしやすくなるでしょう。

運送会社とのやり取りや車両選びに迷ったときの相談先

荷台の名称や構造への理解は、運送会社を探す荷主企業にとっても、協力会社を探す運送会社にとっても、条件を正確にすり合わせるための土台になります。とはいえ、実際にどの運送会社に依頼すればよいか、あるいは自社の車両情報をどう発信すればよいか、迷う場面は少なくないはずです。

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荷台の名称を踏まえたうえで車両や依頼先を具体的に絞り込みたい方は、ハコプロの活用を検討してみてください。

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