物流トラックの種類と役割|選び方から見る業界の課題と展望

/ ハコプロ編集部

物流トラックの種類と役割|選び方から見る業界の課題と展望

スーパーの棚に並ぶ商品も、通販で届く荷物も、多くは物流トラックによって運ばれています。普段は当たり前のように目にする存在ですが、その内側にはどのような仕組みがあるのでしょうか。この記事では、物流トラックが果たしている役割や車両の種類、業界が抱えている課題までを整理します。運送会社選びのポイントも合わせて解説しますので、荷主として輸送を依頼する立場の方にも参考にしていただける内容です。

物流トラックとは何を指すのか

物流トラック

物流トラックとは、商品や原材料を工場・倉庫・店舗・個人宅などへ運ぶために使われるトラック全般を指す言葉です。特定の車種を表す専門用語ではなく、輸送という行為に使われるトラックを総称した呼び方だと考えると分かりやすいでしょう。荷物の大きさや配送先の条件によって使われる車両は大きく異なり、街中を走る小型車両から高速道路を長距離走る大型車両まで、その姿はさまざまです。

物流とトラック輸送の関係

物流とは、原材料の調達から生産、保管、輸送、荷物を届けるまでの一連の流れを指す言葉です。輸送はこの物流の機能の一つに位置づけられており、なかでもトラックによる輸送は国内貨物輸送の大部分を担っています。倉庫での保管や梱包といった工程がどれほど整っていても、最終的にトラックが荷物を運ばなければ商品は届きません。物流トラックは、物流全体の仕組みを実際に動かす役割を担っているといえます。

近年は物流の2024年問題やドライバーの労働環境が話題になる機会も増えました。背景を知っておくと、次章以降で紹介する業界課題への理解も深まります。

運送との違いを整理する

「物流」と「運送」は混同されやすい言葉です。運送は荷物を運ぶという輸送行為そのものを指すのに対し、物流はその輸送に加えて保管や荷役、情報管理までを含む広い概念です。つまり運送は物流を構成する要素の一つであり、物流トラックという言葉には、運送という具体的な行為を担う車両という意味合いが強く含まれています。

この違いを踏まえると、荷主が輸送を依頼する際に見るべきポイントも見えてきます。単に荷物を運んでもらうだけでなく、保管や荷役までを含めた物流全体をどこまで任せられるかで、依頼先の選び方は変わってきます。

物流トラックの主な種類と使い分け

トラック輸送

物流トラックは車両の大きさによって役割が分かれています。積載量や走行できる道路が異なるため、荷物の量や配送エリアに応じた使い分けが行われています。ここでは代表的な車両区分と、それぞれが向いている輸送シーンを紹介します。

小型・中型・大型トラックの違い

小型トラックは主に市街地での配送や個人宅への宅配に使われる車両です。小回りが利くため、狭い道や住宅街での荷物の受け渡しに向いています。中型トラックは地域間の配送や、店舗への定期納品などで多く使われます。大型トラックは長距離輸送や大量輸送を担い、拠点間をまとめて結ぶ役割を持っています。

おおまかな目安は以下の表の通りです。実際の積載量は車両の仕様によって幅があるため、依頼する際は運送会社に具体的な条件を確認することをおすすめします。

車両区分積載量の目安主な用途
小型トラック2t前後まで個人宅配送、市街地の小口輸送
中型トラック4t前後まで店舗への定期納品、地域間輸送
大型トラック10t前後まで拠点間の長距離輸送、大量輸送

トレーラーや特殊車両が担う役割

大型トラックのなかでも、荷台部分を切り離せるトレーラーは、コンテナ輸送や重量物の輸送で活躍しています。荷台を複数用意しておけば、荷役中も別の荷台を使って別の輸送を進められるため、稼働効率を高めやすい仕組みです。ほかにも、冷凍・冷蔵機能を備えた保冷車や、危険物を扱うタンクローリーなど、荷物の性質に合わせた専用車両が数多く存在します。

荷物に合わない車両を選んでしまうと、破損や温度変化による品質低下につながるおそれがあります。輸送を依頼する際は、荷物のサイズや重量だけでなく、温度管理の必要性まで含めて伝えておくと、車両選定のミスマッチを防ぎやすくなります。

物流トラックを取り巻く業界の現状

トラック輸送 業界課題

物流トラックが日々の暮らしを支える一方で、それを動かすドライバーや運送会社は複数の課題に直面しています。ここからは、荷主として輸送を依頼する立場でも知っておきたい業界の現状を紹介します。

ドライバー不足と2024年問題

トラックドライバーは高齢化が進んでおり、従事者の半数以上が中高年層で占められているといわれています。若手の新規参入が追いついていないため、長期的な人手不足が懸念材料になっています。加えて2024年には、時間外労働の上限規制がトラックドライバーにも適用されました。労働時間に制約がかかったことで、これまでと同じ人数では運びきれない荷物が出てくる可能性が指摘されています。

国土交通省は、この状況を受けて荷主・運送事業者双方への働きかけを進めています。荷待ち時間の短縮や荷役作業の効率化など、運送会社だけでなく荷主側の協力が求められる場面も増えてきました(出典:自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト)。

多重下請け構造と運賃の適正化

物流業界では、荷主から仕事を受けた運送会社がさらに別の会社へ委託する多重下請けの構造が根強く残っています。委託が何段階も重なるほど中間マージンが積み重なり、実際に荷物を運ぶ会社に渡る運賃が圧迫されやすくなる点が課題として挙げられています。改正貨物自動車運送事業法では、再委託の回数に努力義務としての制限が設けられるなど、こうした構造を見直す動きも進んでいます。

荷主にとっても、運賃の内訳が見えにくいまま取引を続けることは望ましい状態ではありません。委託の段階が浅い会社と直接やり取りできれば、運賃の透明性は高まりやすくなります。

物流トラックを扱う運送会社を選ぶときの視点

運送会社 選び方

ここまでの内容を踏まえると、物流トラックを依頼する運送会社選びでは、車両の対応力と会社の姿勢という二つの軸で見ていくことが大切だと分かります。具体的にどこを確認すればよいのか、実務的な視点で整理します。

車両対応力と輸送品質を見極める

まず確認したいのは、依頼したい荷物に合う車両を保有しているかどうかです。小型から大型まで幅広く対応できる会社であれば、荷量の変動にも柔軟に対応してもらいやすくなります。冷凍・冷蔵設備が必要な荷物や、特殊な形状の荷物を扱う場合は、専用車両の有無も事前に確認しておきましょう。

次に見ておきたいのが、荷待ち時間や荷役対応への考え方です。到着してから荷役が始まるまでの時間が長引くと、ドライバーの拘束時間が延び、結果として運賃や納期にも影響します。荷待ち時間の短縮に取り組んでいるかどうかは、会社の輸送品質を測る目安の一つになります。

ホワイト物流への取り組みを確認する

もう一つの軸が、労働環境改善への取り組み姿勢です。ドライバーの労働時間管理や、下請け構造の透明化に前向きな会社は、長期的に安定した輸送を続けやすい傾向にあります。全日本トラック協会や関連団体が推進するホワイト物流の考え方に沿った取り組みをしているかどうかも、選定時の参考になります(出典:全日本トラック協会)。

ただし、こうした情報は自社のWebサイトだけでは伝わりきらないことも少なくありません。どの段階の会社が実際に荷物を運んでいるのか、ドライバーがどのような姿勢で働いているのかまで確認できると、依頼先選びの精度は大きく上がります。

物流トラックの依頼先探しはハコプロにご相談ください

ハコプロ 運送会社検索

物流トラックの種類や業界課題を踏まえたうえで依頼先を探すとなると、条件に合う運送会社を一社ずつ調べるのは手間がかかります。そこで活用したいのが、運送業に特化した運送会社検索サイト「ハコプロ」です。

ハコプロには全国の運送会社が約6万件、営業所は約8.5万件登録されており、エリアや対応車両、輸送品目といった条件から依頼先を絞り込めます。最大の特徴は「ドライバー名鑑」で、実際にハンドルを握るドライバーの年齢や社歴、運送にかける想いまで公開している点です。誰が荷物を運ぶのかが見える状態で、荷主企業は直接運送会社へ問い合わせることができます。

  • 掲載運送会社数は約6万件、営業所数は約8.5万件
  • ドライバー名鑑で運転者の情報を可視化
  • 中間業者を介さない直接契約でホワイト物流を後押し

荷主と運送会社が直接つながることで、多重下請けによる中間マージンを減らし、双方にとって適正な取引につなげやすくなります。物流トラックの依頼先探しでお困りの際は、ぜひハコプロをのぞいてみてください。

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