大型免許を活かせる仕事選び|おすすめ職種と給料相場を紹介
/ ハコプロ編集部

大型免許を取得したものの、実際にどんな仕事に就けるのか、どのくらいの収入が見込めるのか、具体的なイメージが湧かないという方は少なくありません。バスやトラック、特殊車両まで運転できる車両の幅が広がる分、選択肢も多く、何を基準に仕事を選べばよいか迷う場面もあるでしょう。この記事では、大型免許を活かして働ける仕事の種類から給料の目安、仕事選びで押さえておきたいポイントまでを整理して紹介します。
大型免許で選べる仕事の種類

大型免許で運転できる車両は、トラックだけではありません。まずは代表的な仕事の種類を押さえておくと、自分の適性や希望する働き方に合った選択肢を見つけやすくなります。
大型トラックドライバー(長距離・地場配送)
大型免許を活かす仕事として最も求人数が多いのが、大型トラックによる貨物輸送です。同じ大型トラックドライバーでも、勤務エリアが全国に及ぶ長距離輸送と、決まったエリアを日帰りで回る地場配送とでは、働き方が大きく異なります。長距離輸送は拘束時間が長くなりやすい一方で歩合給の比重が高く、地場配送は毎日帰宅できる分、収入は長距離よりやや抑えめになる傾向があります。まずはどちらの働き方が自分の生活スタイルに合うかを考えることが、仕事選びの出発点になります。
バス運転手(大型二種免許)
路線バスや貸切バスの運転手を目指す場合は、大型免許に加えて旅客を乗せるための大型二種免許が必要です。二種免許の取得には一種免許より高い技能水準が求められますが、その分、地域の公共交通を支える仕事として社会的な意義も大きく、安定した雇用が期待できる職種といえます。トラックドライバーからバス運転手へキャリアチェンジする例も見られます。
ダンプ・ミキサー車・タンクローリーの運転手
建設現場向けの土砂を運ぶダンプカーや生コンクリートを運ぶミキサー車、燃料や薬品を運ぶタンクローリーの運転も、大型免許を活かせる代表的な仕事です。これらは荷台の構造や積み下ろしの作業手順が車種ごとに異なるため、配属先で専用の研修を受けてから業務にあたるケースがほとんどです。特殊な積み荷を扱う分、資格手当が上乗せされる求人も見られます。
大型免許を仕事に活かすメリット・おすすめされる理由
なぜ今、大型免許を活かした仕事がおすすめされるのでしょうか。背景には、物流業界が抱える構造的な人手不足があります。
ドライバー不足で求人ニーズが高い
国土交通省の試算では、対策を講じなければ営業用トラックの輸送力は2024年度に約14%、2030年度には約34%不足する可能性があるとされています(全日本トラック協会「知っていますか?物流の2024年問題」)。その後の官民の取り組みにより不足幅が縮小する見通しも示されていますが、担い手不足そのものが解消したわけではありません。大型免許を持つ人材への求人ニーズは、今後も高い水準で続くと見てよいでしょう。
未経験や異業種からの転職者も採用されやすい
人手不足を背景に、大型免許さえ取得していれば運転経験が浅くても採用に前向きな運送会社が増えています。多くの会社では入社後に添乗指導や社内研修の期間を設けており、未経験からでも段階的に業務に慣れていける体制が整いつつあります。年齢層も幅広く、異業種からの転職者を積極的に受け入れる会社も少なくありません。
大型免許を活かした仕事の給料・年収の目安

仕事選びで気になるのが、実際の収入です。ここでは大型トラック運転者の年収データをもとに、収入の目安と収入を左右する要素を確認していきます。
平均年収の目安と内訳
厚生労働省の賃金構造基本統計調査(2019年)によると、大型トラック運転者の平均年収はおよそ455万6100円、平均月収は約35万2300円、年間賞与は約32万8500円という結果が出ています(賃金構造基本統計調査に基づく職種別年収データ)。全産業の平均と比べると月収は同水準かやや上回る一方、労働時間が長くなりやすい分、時間あたりの収入で見ると割高とは言い切れない面もあります。求人票を見る際は月収だけでなく、想定される拘束時間や休日日数もあわせて確認すると、実際の働きやすさが見えてきます。
収入を上げるための工夫
収入を伸ばしたい場合は、長距離輸送への配属や、けん引免許・危険物取扱者などの追加資格の取得が有効です。荷主企業と直接取引のある会社ほど運賃水準が高く保たれやすく、結果としてドライバーの給与にも還元されやすい傾向があります。逆に下請けの階層が深い会社ほど運賃が目減りしやすく、同じ大型免許を活かす仕事でも待遇に差が出やすい点は押さえておきたいところです。
大型免許を活かす仕事でおすすめの選び方
仕事の種類や収入の目安がわかったところで、実際にどう選べばよいか、具体的な視点を整理します。
勤務形態(長距離・中距離・地場)で選ぶ
長距離輸送は収入面で有利になりやすい一方、家を空ける日数が多くなります。中距離・地場配送は毎日帰宅できる働き方を優先したい人に向いていますが、荷積み・荷下ろしの回数が増える分、体力的な負担は別の形でかかります。家族との時間や生活リズムをどこまで優先したいかによって、向いている勤務形態は変わってきます。
労働環境・待遇で選ぶ
同じ大型トラックドライバーの求人でも、会社によって拘束時間の管理体制や休憩の取りやすさには差があります。入社後のミスマッチを防ぐために、応募前に次のような点を確認しておくとよいでしょう。
- 残業時間の実態と、休日・有給休暇の取得しやすさ
- 運転する車両の年式や整備の頻度
- 荷主との取引が直接契約か、下請けの階層が深いか
可能であれば、面接の際に現場の1日の流れを具体的に聞いてみることも有効です。
大型免許を活かした転職・就職活動の注意点
最後に、実際に転職・就職活動を進める際に見落としやすいポイントを整理しておきます。
求人票だけでは分からない実態を確認する
求人票に記載された月収や休日日数は、あくまで会社側が提示した条件です。実際の残業の多さや荷主とのやり取りの負担感、運転する車両の年式などは、求人票の文面だけでは把握しきれません。可能であれば口コミや、その会社で働くドライバーの声に触れる機会を持つことをおすすめします。
教育訓練給付金などの制度も調べておく
これから大型免許や大型二種免許の取得を検討している場合は、一定の条件を満たすと教育訓練費用の一部が支給される教育訓練給付金制度の対象になることがあります。制度の詳細や対象講座は教習所やハローワークで案内されているため、費用面で迷っている場合は事前に問い合わせておくと安心です。
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