トラックの中はどう違う?荷台サイズと積載量から見る使い分け
/ ハコプロ編集部

「トラックの中」と一口に言っても、車両のサイズや荷台の形状によって内部の広さや使い方はまったく異なります。荷物の量や形状に対して選ぶ車両が合っていないと、積み残しや荷崩れ、余計な輸送コストにつながることも少なくありません。この記事では、トラックの中がどのように区分され、どのような基準で選べばよいのかを、荷主と運送会社の双方の視点から整理していきます。
サイズ区分で変わるトラックの中の広さ
トラックは車両総重量や最大積載量によって、小型・中型・大型という3つの区分に分けられています。この区分は運転に必要な免許の種類(普通・準中型・中型・大型の4区分)とも関係しており、荷台の広さや積める重量の上限は区分ごとに大きく変わります。まずはそれぞれの特徴を押さえておきましょう。
小型トラックの荷台
小型トラックは最大積載量がおおむね2トン未満、車両総重量5トン未満のクラスを指すのが一般的です。街中の配送や近距離の小口輸送で使われることが多く、住宅街の狭い道でも取り回しがしやすいのが特徴といえます。荷台の奥行きや高さは限られているため、大きな什器や長尺物を運ぶには不向きな場面もあるでしょう。
中型トラックの荷台
中型トラックは最大積載量4トン前後、車両総重量11トン未満のクラスにあたります。いわゆる「4トン車」と呼ばれる車両が代表格で、地場配送から中距離輸送まで幅広く使われています。荷台の中はパレット単位の荷物を複数積めるだけの広さがあり、業務用什器や建材など、ある程度まとまった量の荷物を運ぶ現場で選ばれやすい存在です。
大型トラックの荷台
大型トラックは最大積載量がおおむね6.5トン以上、車両総重量11トン以上となるクラスで、10トン車と呼ばれる車両が代表的です。長距離の幹線輸送を担うことが多く、荷台の中はパレットを縦横に並べても余裕を持たせられるほどの容積を確保できます。ただし車両サイズが大きい分、搬入先の道幅や駐車スペースを事前に確認しておかないと、現場に入れないというトラブルにもつながりかねません。
| 区分 | 最大積載量の目安 | 車両総重量の目安 | 主な使われ方 |
|---|---|---|---|
| 小型トラック | 2トン未満 | 5トン未満 | 近距離配送・小口輸送 |
| 中型トラック | 4トン前後 | 11トン未満 | 地場配送・中距離輸送 |
| 大型トラック | 6.5トン以上 | 11トン以上 | 幹線輸送・長距離輸送 |
荷台の形状で変わるトラックの中の使い方
トラックの中は車両サイズだけでなく、荷台の形状によっても使い勝手が大きく変わります。荷物の種類や積み下ろしの方法に合わせて、複数のボディタイプから選ぶのが実務上のポイントです。
平ボディ
平ボディは荷台の上に屋根がなく、側面のあおりを開閉して荷物を積み下ろすタイプです。フォークリフトやクレーンを使った積み込みがしやすく、建材や機械など重量物・大型貨物を扱う現場で選ばれることが多い形状です。屋根がない分、雨や直射日光の影響を受けやすいため、シートで荷物を覆うといった対策が必要になる場面もあります。
バン型・ウイング車
バン型は荷台全体を箱型のボディで覆ったタイプで、雨天時でも荷物を濡らさずに運べる点が強みです。ウイング車は側面の壁が鳥の羽のように大きく開く構造になっており、荷台の側面全体からフォークリフトで積み下ろしができます。パレット単位の荷物を効率よく扱いたい輸送では、こうしたウイング車が選ばれる傾向にあります。
冷凍冷蔵車
食品や医薬品など、温度管理が必要な荷物を運ぶ場合は冷凍冷蔵車が使われます。荷台の中は断熱材で覆われ、庫内の温度を一定に保つための設備が備わっています。設定できる温度帯は車両によって異なるため、運びたい荷物に必要な温度帯へ対応できるかどうかを事前に確認しておくことが欠かせません。
積載量と寸法から見るトラックの選び方
荷台の中にどれだけの荷物が入るかは、見た目の大きさだけでなく積載量や寸法を具体的に確認して判断する必要があります。ここでは荷主側が最低限チェックしておきたいポイントを整理します。
積載量は重さと体積の両面で考える
積載量には重量に対する上限と、荷台の容積に対する上限の両方があるという点を押さえておく必要があります。軽くてかさばる荷物の場合は重量の上限に達する前に荷台が満杯になり、逆に密度の高い荷物は容積に余裕があっても重量オーバーになることがあるためです。荷物の性質に応じて、どちらの上限が先に来るのかを見極めることが選び方の基本になります。
荷台の寸法をあらかじめ確認する
荷台の内寸(長さ・幅・高さ)は車種によって異なるため、パレットや什器のサイズと照らし合わせておく必要があります。搬入口の高さや開口部の幅も、荷物の積み下ろしに直結する要素です。特に大型什器や機械を運ぶ際は、荷台の中に収まるかどうかだけでなく、搬入先の入口を通過できるかまで含めて確認しておくと、現場での積み残しを防ぎやすくなります。
長距離輸送で見るトラックの中―ドライバーの居住空間
トラックの中というと荷台ばかりに目が向きがちですが、長距離輸送を担うドライバーにとっては運転席まわりの環境も重要な意味を持ちます。近年は働き方改革の流れもあり、この点への注目が高まっているところです。
キャブに備わる休憩設備
長距離輸送用の大型トラックの多くは、運転席の後方にベッドスペースを備えたキャブが採用されています。冷暖房やコンセントなど、休憩や仮眠に必要な設備が整えられている車両も増えており、拘束時間が長くなりがちな長距離輸送において、ドライバーの負担を軽減する役割を担っていると言えるでしょう。
2024年問題とドライバーの労働環境
2024年に適用が始まったドライバーの時間外労働の上限規制、いわゆる2024年問題は、荷待ち時間や拘束時間の見直しを運送業界全体に迫るきっかけとなりました。荷主企業にとっても、荷待ち時間の削減や積み下ろし作業の効率化は、取引先の運送会社を選ぶ際に無視できない要素になりつつあります。
荷主と運送会社がすれ違わないための確認ポイント
トラックの中の広さや設備は車種ごとに異なるため、荷主と運送会社の間で認識がずれていると、当日になって積み込みができないといったトラブルにつながりかねません。契約前に確認しておきたい項目を整理しました。
荷主側が伝えておきたい情報
荷物の重量・個数・形状に加えて、搬入先の道幅や駐車スペースの有無まで伝えておくと、運送会社側で適した車両を選びやすくなります。特に確認しておきたい項目は次のとおりです。
- 荷物の総重量とおおよその外寸
- パレットの有無と積み方の希望
- 温度管理が必要な荷物かどうか
- 搬入先の道幅・駐車スペース・搬入口の高さ
特殊な形状の荷物や、通常より重量のある什器を運ぶ場合は、事前に写真や図面を共有しておくと当日のトラブルを避けやすくなるでしょう。
運送会社側が示しておきたい情報
運送会社側も、保有する車両の荷台サイズやボディタイプ、対応可能な温度帯などをあらかじめ明示しておくことで、荷主とのミスマッチを防げます。近年は、こうした車両情報や実際に運転するドライバーの情報を公開し、荷主との直接契約を後押しするサービスも登場しています。
トラックの中を可視化して選ぶなら
ここまで見てきたように、トラックの中の広さや設備は車種によって大きく異なり、選び方を誤ると輸送そのものが成立しなくなることもあります。だからこそ、荷主と運送会社が事前にどれだけ具体的な情報をすり合わせられるかが重要になってきます。
運送会社検索サービス「ハコプロ」は、全国の運送会社約6万件、営業所8.5万件超のデータベースを持ち、エリアや車両形状、対応可能な輸送品目から運送会社を検索できるサービスです。掲載は運送会社側が完全無料で利用でき、登録料や情報更新の回数制限もありません。
ハコプロには「ドライバー名鑑」という独自の機能があり、ドライバーの年齢や社歴、運送にかける思いまで公開されています。車両情報だけでなく「誰が運ぶか」まで見える化されている点が、荷主と運送会社の直接契約を後押ししているといえるでしょう。
「ハコプロを通して、荷主から直で連絡をもらえたことが一番有難いんです。荷主との直接契約で一次請けになれば、交渉もできる」―北海道 みどり運輸 高村社長
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